家族の認知症記録 ブログ

認知症(親)の運転免許返納は一苦労

認知症の家族の最大の難関とでも言える問題。

【運転免許返納】

このイラストみたいに決して穏やかではないです💦

認知症と診断された義母ふーちゃんとの車問題は思い出すだけでも😵‍💫こんな気持ちになります。

関門その②車の運転をやめてもらうこと

運転免許証の自主返上。本人が納得して返上させることは本当に至難の業!

義母ふーちゃんが認知症と診断された際に移動手段も車から自転車に変えてもらうことをお願いし、驚くほどすぐに電動自転車を購入してくれたので免許返納は余裕だろうと思っていた私がバカだった…

_| ̄|○

当時、ふーちゃんはまだ介護の仕事をしており、車は売って、通勤手段を車から自転車に変えてくれ、あとは運転免許返納をどのタイミングでするかという問題だけだと思っていた私。

ここまでは絵に描いたような何ともよく出来た流れでしたが、やはりこれまで自由に車で動き回っていたわけで、自転車だけではいけない遠い場所(ふーちゃんの母親のお墓)、雨の日の通勤やスーパーに関しては父親の車を使って出かけてしまい

∑(゚Д゚) 車がない!ふーちゃんがいない!問題多々あり。

我が家の問題は、義父に対する長年積み重ねてきた不満が認知症の症状も重なって悪化し、義父を拒否する行動が多くなってしまったこと。

仲が良ければ、父に運転を頼んで移動することが可能なので状況は違ったはず。

父も母に強く言えない性格なので更に厄介。

診断された直後は、ちゃんと話もでき、何かあるかもしれないけどよろしくね、とも言えていたわけで、父も意味のわからない怒りや当たりの強さを病気のせいだと受け入れて流してはいました。

認知症は悪化してくると元々の性格がより強く出て理性が利かなくなるとは言いますが、元々好き嫌いがはっきりしているふーちゃん。

後でわかりましたが、介護のお仕事での料理の介助で味付けなどおかしいと指摘されたり、出来ないことが増えてきたり、嫌いな人が居たようで、とにかく父へのイライラが凄かったのはそれが原因だったよう^^;

とにかく顔が鬼化したデビルふーちゃん👿

毎度(顔、こわいって〜と思いながら)気をそらせるのに必死な私。

((((;゚Д゚)))))))

そんな中、運転していたわけで、私達も気が気ではなく、これはもう一刻を争いました。

本人としてはきっとまだ大丈夫という気持ちと、運転出来ない自分を受け入れられず、好きな時に好きなところに動き回ることが大好きな分、免許返納は受け入れられないようでしたが、自分達だけの問題ではない、事故を起こしたら終わりと一生懸命にお願いしました。

実の息子ほど、やはり厳しくなるもので、夫は心配で怒ってしまい、それに対してまたふーちゃんも怒り、それはもう大変な言い争い!

私は意を決して、これは情に訴えかける涙作戦でいくしかない!と義母と2人きりになり、静かに訴えました。(T ^ T)

女優魂炸裂だ!と本気の想いにちょいと演技も入れつつ。

ふーちゃんも本音を話し出し、言われれば言われるほど腹が立ち、隠れて乗ってやろうという気持ちになってしまうとのこと。

(中学生か!!)と心の中で叫びながら、静かに諭す私。

なぜ運転を止めなければいけないと言っているのかを理解出来ない、したくない様子でした。

愛情があるから心配だから夫が怒るということも伝え、ふーちゃん涙を浮かべる。

(よしよし、伝わった!)と私も少しやりきった感。

翌日、親戚のおじいさんとの電話に「嫁の運転でまた行きますって言ったんよー。いいながら涙が出てきたわー」と笑って言ってくれたのでこれでもう大丈夫と思い、安心しきった私。

甘かった…😑

その直後、誰にも何も言わず、車で遠出し、平然と帰宅。

夫は怒りが炸裂!

さすがの私も絶句してしまい、絶句するというのはこういうことを言うのかとこれは初めての経験でした(°_°)

悲しいとか、虚しいとか、何といっていいか分からない感情で、ただ「何で?」って聞いてしまい、義母も怒りの感情が溢れてしまい。

ちょっと精神的に参ってしまった私達は車で一旦家を出る。

車の中で手で顔を覆ってオイオイ泣いたのは人生初の経験でした。

今となってはこんな漫画みたいな泣き方ってほんとにあるんだなと思うぐらい^^;

帰宅すると父が珍しく「ちょっと一回3人で話さんか」と。

夜も遅かったのですが近所の居酒屋へ。

ここで更に問題勃発!

寝ていた母に声をかけず出かけたのがまずかった…

ひとりぼっちにさせられたと思い込み、寂しい気持ちを訴えるメールを私に送ってから仕事中の義弟の携帯に連絡。

義弟から私に連絡が入り、状況把握。

急いで帰宅すると自転車がない!!

ついに徘徊が始まってしまったか・・・と近所の仲良しおばちゃんに連絡を取り、話あっている最中にふーちゃん帰宅。

約1時間半の出来事。

帰宅後は「自分のことはほっといてくれ!」とか、義父の文句から始まり、そこで夫怒りマックス!

ふーちゃん「今後、車を運転したらいけんってことか!」とやさぐれた激しい口調。

やはり納得していないんだなという発言。

夫と私 「そうやで」と静かに答える。

何を言っても感情的になっているので聞けない様子。

納得してないと言いながらも、夫の剣幕に負け免許証差し出すふーちゃん。

(免許証GET!やったー!)と心の中でガッツポーズ。

後は警察に返納に行くだけとなり一段階進む。

しばらくブツブツ文句を言い続けていたふーちゃんをなだめる私。

翌朝、仕事が休みだった私が用事で外出し、戻ると、いつも大量に作る自慢のちらし寿司が食卓に並べられている!

「これ、どこかにあげるん?」
「〇〇さんと〇〇さんとこに持って行こうと思っとるー」

(え?かなり遠いじゃん!車運転する気満々じゃん!)と焦り、特にとがめることをせず「一緒に行こう」と私が運転。

かれこれ7時間、義母と楽しくドライブがてら仲良しのお友達の家に行き、野菜をもらい、連絡をくれていた親戚やお友達に配り、帰宅。

(これ私が居なかったらどうするつもりだったんよ….)と想いながら、ドライブ中は昨日のことや正直なお互いの気持ちを話し合い。

そんな中、雨が降ったかと思えば急に日差しが強くなり不安定な天気。

「私の気持ちみたいやな」とふーちゃん。

「それは私らみんなも同じなんよ」と私。

自分の気持ちの変動をちゃんと認識しているいつものふーちゃん。

免許証の自主返上と運転経歴証明書をもらってバスやタクシーの特典料金も利用しながら協力しあいながらやっていってほしい思いを伝え、少し穏やかになり帰宅。

頂いた野菜で一緒に晩御飯。

3ヶ月後に迫っていた免許更新でしたが、何とか夫とふーちゃん2人で警察に行き、自主返納完了!

受付の警察署の女性「まだ乗れますけど良いのですか?」なんていらんことを聞いてきたらしく、やっと説得したのに警察側も配慮して欲しいと夫。

高齢者の免許更新は本当に法律から変えて欲しいですね。

事故多発ニュースを見るたびに、まだ返納していない実の両親や義父のことも考えると他人事には思えず。

高齢者の事故に対し、なぜ早くに運転を止めさせなかったのかとよくコメントされていますが、これもまた過酷なコメントだと。

地域でのサポートも充実させなければ、ただ高齢だからといって免許返納を願うだけでは生活が成り立たないこともあり、社会的にもここは同時進行で今後の課題ですね。

車の運転免許返納は本人が返したという自覚がとにかく必要。

車の鍵を隠したり、タイヤの空気を抜いたり、色々な方法で家族が苦労されている記事もよく見ますが、自分が体験してみてこの大変さを実感。

周りに相談すること、愚痴を吐き出すこと。

これはとても大事です。気持ちの共有で少し楽になるってもんです^^

皆言わないだけで、介護も含めて親の免許返納経験者は意外と多い気がしました。

関門②車の運転をやめてもらうこと

ミッションクリア!👏🏻

この騒動の代償は夫の500円ハゲ^^;

治るのに2年もかかったけど、これで誰かの命を救ったと思えば身体を張った夫にアッパレです。

このミッションクリアは仕事を辞めて移住するだけの意味があったと思いますね。

次回③ビールをノンアルコールに変えてもらう記事はこちら

関門①病院で検査 診断記事はこちら

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